家の土台、見えないところにこそ違いがある

~WPCと木造住宅の「基礎」比較~

家を建てるとき、ついつい目に見える部分ばかりに注目してしまいがちですが、じつは『いちばん大切なのは地面とのつながり』です。つまり、「地盤」と「基礎」です。
これは人間でいえば「足腰」にあたる部分。しっかりしていなければ、どんなに立派な上物も長くはもちません。
さて、今回はWPC工法と木造住宅の基礎の違いについてのお話です。

■WPC工法の基礎は「がっちり支えるタイプ」
WPC工法では、地中梁(じちゅうばり)形式という、しっかりとした帯状の鉄筋コンクリートの土台を地中につくります。
そこに「アンカーボルト(基礎と建物をつなぐ金具)」を、鉄筋の帯の中に埋め込むことで、建物と基礎ががっちりと一体化します。地震の横揺れにも強い構造です。

■木造住宅の基礎は「軽くて早いが、揺れに弱いことも」
一方、木造住宅の場合は、比較的軽量な構造で、シングル配筋という簡易的な鉄筋を用いるのが一般的です。
同じようにアンカーボルトを打ち込むのですが、強い地震の横揺れに耐えきれず、基礎が壊れてしまうケースもあります。


見えないけれど、ずっと支え続けているもの

家を建てたときには見えなくなってしまう“地中の基礎”ですが、実は家の寿命や安全性を大きく左右する要です。
だからこそ、WPC工法のように「強固な基礎でしっかりとつなぐ」つくり方が、これからの安心の住まいにはふさわしいのではないでしょうか。
地味だけれど、とても大事な「家の足元」。
今ある暮らしの“あたりまえ”は、そんな土台に支えられているのです。

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