PCパネルと現場打ち、何が違うの?

 

家を建てるときに使われるコンクリート。
そのつくり方には、大きく分けて「PCパネル」「現場打ち」という2つの方法があります。

PCパネル(プレキャストコンクリート)は、工場であらかじめパネル状に作られるものです。
鋼製型枠に鉄筋の骨組みを配置し、少ない水で練った高密度なコンクリートを流し込み、高周波(バイブレーター)で隅々までしっかり締め固めます。
さらに「蒸気で養生(ようじょう)」し、早く・しっかりと硬化。こうして、ムラのない、均一で高品質な部材ができあがります。この際鉄筋を包む「コンクリートの厚さ(かぶり厚)」が正確に確保されることです。これが、耐久性や安全性につながります。この様にして作られた製品は、水の浸透を抑え、コンクリート強度も2倍近くの強度が確保されます。

 

一方、現場打ちコンクリートは、現場で型枠を組み、その場でコンクリートを流して固める方法です。
天気や気温、作業の精度に左右されやすく、品質にばらつきが出やすい面があります。

それぞれをまとめますと、
PCパネル:工場で作られ、品質が安定。早く、正確に建てられ、災害にも強い。
現場打ち:職人の技が光る反面、自然条件に左右されやすく、ばらつきが出やすい。
どちらも歴史ある技術ですが、「長く安心して住む家」を考えると、PCパネルにはたしかな強みがあるのです。

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